既存のお客さんも新規のお客さんも大事。SNSも大事だし、紙も大事。要はバランスさ。バランス。
以前も書いたかもしれないけど、なんかもう一度書きたくて。
うちの会社の半径100m以内に6軒コンビニがあって、その内、2軒はセブンイレブン。( 以下、セブン )今年新しくオープンしたセブンは会社を出て2軒先にあって、雨が多少降っててもそこまで濡れずに行けちゃう距離。で、昔からあったセブンは会社を出て、信号を渡って行かなければならない。と言っても、30秒で行けちゃう距離。
そこのセブンはご家族で経営してました。アルバイトも日本人の女性たち。また新しいセブンもご夫婦で経営しながら、アルバイトは外国人が多い。
昔からあるセブンには、スロープも付いてて、身体障害者対応のコンビニでした。ある日、そこのセブンで働く奥様は、目の見えないお客様の手を握り、下までご案内してました。その行動に感動し、スミさんに伝えたら、いつもそうしてるとのこと。どうやらそのお客様は常連のようでした。接客もとっても丁寧で誰からも好かれてるご夫婦でした。
が、今年に入り、昔からある方のセブンは閉店してしまいました。
新しいセブンがオープンした事が理由の1つに挙げられるでしょう。そもそも半径50m圏内にセブンが2つあるってどうなのよ。そんなに必要かよ。って思いますよね。でもこれ、うちの近くだけじゃなく、都心にいるみなさんであればコンビニが隣接してるのは見かけると思います。
これ、コンビニチェーン本部によるドミナント戦略と呼ばれるものなんです。
説明しよう!
ドミナント(dominant)は、「支配的な」「優勢な」「優位に立つ」という意味を持つ言葉です。小売業がチェーン展開をする場合に、地域を特定し、その特定地域内に集中した店舗展開を行うことで経営効率を高める一方で、地域内でのシェアを拡大し、他小売業の優位に立つことを狙う戦略をドミナント戦略といいます。ここで、集中して多店舗展開を行う対象となる地域をドミナントエリアと呼びます。
マーケティング用語集より
かく言うボクたちはどう行動したかと言うと・・・。( 冷たいとか思わないでね。)
はい。予想通り、どちらに通うかと言ったら、どうしても近くにできたコンビニを利用する。これ当然。今ではそこのご夫婦。特に奥さんとも親しくさせてもらうようになったけど( ファミリーセールに来てくれたり差し入れくれたりする )やはりコンビニなだけあって、便利さを求めてしまうのは当然。関係性があっても、便利さには勝てないのである。うちの父だけは、昔のセブンを潰れるまで利用してたけどね笑
ま。何が言いたいかと言うと、全てが関係性でモノが動く時代ではないということ。既存のお客さんも、そして新規のお客さんも両方大切なのだ。このバランスをしっかり考えてビジネスをしていかないことには、たちまち大変な事態が待っている。
たしかにSNSは大事さ。いつもその事は書いている。でもさ。SNSが全てかって言ったらそうではない。
かつて、オレをただの変なヤツだと思っていた洋服屋クレアトールオキのオーナー沖さんは、オレに出会ってから、話を聞いたり、ブログを読んだり、セミナーに参加したりして、ニュースレターを始め、なんと今もずっと送っているそうです。もちろんSNSもやりながらね。そういえば会った時、そんなに洋服も好きじゃなかったよね。オシャレじゃなかったし。オレ知ってるよ笑
今はオシャレにも芽生えて?マットやマドンナと組んで( 元ワールドトリオ )イベントも開催したりしてる。久しぶりにツイッター上でリプライして、ニュースレターを送ってもらったけど、しっかりやってんな!って思った。オレに送った事で、内容を見直したり、部数を修正したりと、沖さんにとっては良い機会になったみたいだけど、継続してることがすごい。その見直す事だって続けてないとできないもんね。
ね。バランス大事。紙も大事。
あ。それともう1つ。これはまた別の話だけど、どんな仕事でも人が動いているということを忘れちゃいけない。そんなこと分かってるわ!って思うんじゃなくて、ちょっと一回立ち止まって。そうすると優しくなれるから。
コンビニエンスストアだって名前の通り、人の役に立っているわけ。だからここまで多くの人に利用される。もちろん、今後もさっき書いたような戦略で競合が増えたり減ったり、それはコンビニに限っての事ではないけど、ずっと起きること。でもそこで働く人たち、そこに卸してる人たち、その商品を作ってる人たちがいるわけだ。だから人の仕事をバカにしたり否定したりするもんじゃない。お前何様だってなるからね。たのむね。
これから、無人店舗、セルフレジが流通してきた時には、そもそも接客って?関係性って?って事になる。そんな時代はまだ先だからって思ってるあなたこそヤバい。
だからこそ我々のような小さい会社、小さい店舗はそれを見据えて行動していかないといけないということ。