あと1週間出発が遅かったら行けなかったかもしれないポートランドから早1年。本当に素晴らしい体験をさせてもらったな。
久しぶりのシークエンスから。
東京は雨。明日から楽しい美味しいツアーが待っています。今日やれることやっておこう。
ポートランドから1年ということをFacebookが教えてくれました。
あと1週間出発が遅かったら行けなかったかもしれないポートランド。本当に素晴らしい体験をさせてもらったな。
80軒以上はあった醸造所が、今では30軒近く廃業、倒産を余儀なくされてると聞きました。もしかしたらボクらが行った醸造所もなくなってるかもしれない涙
以下、ポートランドのビール(オレゴンビール)を扱ってるファーマーズより、代行会社となったビアセラーサッポロの社長、ファルコンこと、森岡さんのアツいメッセージより。
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コロナ禍以前よりポートランドは資金力を持ったところでなければ、新たな場所で何かを始めることが許されないような土地になってしまっていました。現地の方々が「ポートランドがどこにでもある街になっていく」と嘆いていたのを思い出します。
ポートランドがポートランドたりえるのは、変わり者が変わり者として居続けることができる素晴らしさです。当然ながら陰と陽二つの面がありますが、それでも魅力的な土地でした。
ポートランドのローカルを煮詰めたような面白い場所がたくさんあり、またその歴史も他の都市には真似できないところまで到達していたように感じます。
その街の素晴らしさが遂に表立って取沙汰されるようになってから、人も車も増え続け物価は上昇の一途を辿っていたのです。
そうした中で弊社の取り扱い先の醸造所もかなりの数が閉業しました。すでに開始当初から取り扱いのあるところは片手に収まる程度。
ショッキングなことにオレゴン州最古のブルワリーであったブリッジポートの閉店も起こりました。
我々の中でポートランドはそうした文化を絶やさない土地であり続けるものだと思っていました。変わりゆく中でそれに流されることは決してないと。ただその波があまりにも激しくなっていたことに我々は気付き、ポートランドと姉妹都市であるここ札幌で彼らの情熱の結晶クラフトビールとハードサイダーを販売させてもらっている身として、手助けできることはないかと常々考えるようになりました。
そしてこのコロナ禍はポートランドのみならず世界中を蝕み、その問題をより難しくさせてしまいました。
ですが、我々の仲間であるポートランドのブルワー達は、日本に向けて素晴らしいビールを造ってくれています。それはポートランドで消費されるビールと一緒に造るついでなどでは決してありません。オリジナルビールをたくさん日本に向けて造ってくれていることからも見て取れると思います。
仲間たちからの紹介で繋がったオールドタウン。
彼らの持つコンセプトと歴史は、気付けず何もできずに手から滑り落ちていってしまった過去の取引先を内包したものでもあると言えます。
これからもポートランドとの関係を大事にしていくために、彼らオールドタウンと手を結んで、今取引している先すべてとの繋がりをより強固なものにしていこうと思いました。
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この1年でポートランドという土地が様変わりしたことは、多くのメディアでも見ることができましたが、実際に現地と取引してる方の声を聞くと、よりリアルに感じます。
またいつかポートランドに行きたい。またあの素晴らしい土地に触れたい。そんな想いでボクもいます。
ということで、今年に入り、大好きなオレゴンビールたちをお休みしていましたが、また改めて、ここTANPAN LABで扱おうと決めました。
もちろん、引き続き、アンドビール、ビアブレイン、そして白馬ブルーイングカンパニーの生ビールが飲めます。
オシャレでバリエーションに富んだオレゴンビールの缶ビールたちを冷蔵庫に絶やさず置くようにします。
ボク自身が、現地に足を運んで、飲んで、体感したものだけをここLABで扱う。それは海外でも日本でも同じです。どこでも飲めるビールを置いたっておもしろくない。いや、ボクらしくない。
ボクが大好きなビールをこれからも皆さんにお届けしていきたい。
さ。今週も頑張ろう。やること、やりたいこと、盛りだくさん。