このニュースを見て「 ほら、見たことか 」とつぶやいてるアパレルの人達の方が「 ほら、見たことか 」じゃないの？

今日はこんな話題から。

｢ フォーエバー21 ｣ 原宿店 なぜ閉店したのか
日本1号店が閉鎖､安さだけでは生き残れない

2009年に原宿に大々的にオープンしたフォーエバー21が遂に閉店した。ボクたち業界内ではなかなか大きなニュースになってるけど、こんな事、ある程度みんな予想してたでしょ？

彼ら海外組は別にいいんです。なぜなら日本で散々売上を上げたから。あとは本国に戻っていかに経営を立て直すか。これからも国内ではますます閉店ラッシュが進み、気づいた時、日本には1つも店舗が残ってない。そして3年後には、そんなお店もあったね。と、商品も安物で品質も悪すぎるのでその頃にはきっとみんな捨てちゃってて、人々の記憶にも残らない。そんなもんです。

そんな話題のフォーエバー21なう。ウチの会社から徒歩5分位の立地。今やもぬけの殻。フォーエバーなんてありえないのだ。
隣のH&Mもその内同じように話題になってしまうのではないかな。 pic.twitter.com/WkdGMjmcRC

— 短パン社長 奥ノ谷 圭祐 (@Okunoya_jr) November 6, 2017

そもそも日本にはGU（ ジーユー ）があるので、もうフォーエバー21なんて要らなくない？価格帯やトレンドは同じでも、商品のクオリティがまるで違う。GUもそこまで良い方ではないと思うけど、フォーエバー21よりはマシでしょ。その内、この閉店したフォーエバー21の隣にあるH&Mも日本での寿命はもう間もなくdeath。あ。です。

でもさ。これを見て「 ほら、見たことか 」とつぶやいてるアパレルの人たちがいたとするのであれば。いやいや、あなたこそが「 ほら、見たことか 」じゃないの？

やはり流行には限界がある。流行を追い続けると厳しい現実が待っている。一時的なブームよりも、そこまで目立つ事もなく、ゆるやかな人気が続いてた方がよっぽどいい。だってブームは去る。旬というのはその時期だけのこと。いつまでも愛されるブランド、お店、そして人を創り上げるのにはどうしたらを考えていかなくてはならない。

そりゃ、まぁ。大手企業なら別ですよ。広告もバンバン出して、出店して、会社やお店を盛り上げていくべき。でもそんな大手がこぞって苦戦してるからこそ、ボクたち中小企業、それより小さい企業やお店はもっと考えるべき。そして行動すべきである。

過激派ファッションライターの南さんもこんなツイートをしていました。

ボクはアパレルの情報をいつもこの人から入手します。お口は悪いけど（笑）仰る通りですからね。マジで。

ユニクロの国内売上高が8100億円、ジーユーの売上高が1990億円、しまむらの売上高が5400億円で、これだけで合計1兆5000億円を上回る。アパレル市場規模が9兆円だからその6分の1がユニクロ、ジーユー、しまむら。

— 南 充浩 (@minamimitsuhiro) October 21, 2017

ね。それでもあなたはユニクロやGU、しまむらのマネをして会社やお店を大きくしようとするのか？って話です。

そもそもあなたの会社はその大企業と戦える体力、技術力、知力、そしてなにより資金力があるのか？

答えがノーであるのであれば、今すぐあなたは、個性的な会社、マニアックなお店を目指すべきである。誰にでも好かれるお店ではなく、賛否両論があるくらいのクセのあるお店に。イマスグ方向転換しなければならない。だって見るべき相手が違うもん。あなたが見るべき相手はいつも来てくれてるお客さまだもん。違う？

勉強ばっかしてたって、何もやらなきゃ意味ないよ。学者目指してんの？小さい会社である事を良しとしよう。だってやりたい事なんでもできるんだもん。

ちなみにKeisuke okunoyaは有名そうに見えて、アパレル業界からしたら全く無名のブランドですよ！たまにメディアに出るけど、そのほとんどの人は誰も知らない。特に商売形態がSNSを使ってのものなのでどこで商品がどのように売れているかなど、昔の人達には分からない。（ どっちかと言ったら短パン社長の方がまだ有名です（笑））でもそれで良くないか？だってこんなにも顔の見える人達から愛されてるブランドなんだもん。

マニアックだわー。このブランド、だいぶマニアックだわー。（笑）

さぁ。あなたが目指すべき道はどっちでしょうか。

それでは。最後は中島みゆきの「 時代 」を聴きつつ今日のブログは終わりにしたいと思います。

そんな〜時代も〜あったねと〜。