「 考えないで 感じろ 」全世界が待望の映画「 TENET 」が遂に公開!もしかしたらクリストファーノーラン監督自身が未来から来た人なのかもしれない。
「 考えないで 感じろ 」
考えるのは映画を観てからにしろ。そして多くの人の感想や、ネタバレを見てから、再度映画館に足を運べ。クリストファーノーランのアツい想いに、ボクらも応えてあげようじゃないか。
という事で、TENETが18日に公開してから今日まで何度SNSに上げた事でしょう。それくらいボクは映画館で映画を観ること、いや、観まくることに飢えてました。それもそのはず、今年はコロナの影響で、映画館が早々と閉まり、映画館の鑑賞回数は25回。( TENETを入れず )あれだけ観ていたのにここまで激減するとは。当然、その間には、Amazonプライムビデオ、Netflixのオリジナル映画、遂にはドラマにまで手を出し、そちらの鑑賞回数は23回。って、結構見てるな笑笑
徐々に映画館は再開したものの、席数を半減し、やれ、マスクだ、やれ、体温だ、しかも調べてみると、家族や恋人、友達と行っても席を離されてしまうという始末。数回は観に行ったものの、最新作品の上映も少ないし、正直足が遠のいていたのも事実です。
もうこれからは映画館に行かなくなるのかな。なんならもう映画館に行かなくていいんじゃない。的な事も頭に過ぎってしまった人も少なくないと思います。
ボクの場合は今年LABを作ったおかげで、正直まだ素晴らしい環境で観れています。
映画館とまではいかないまでも、大きなスクリーンで、大音量で観れるので、なかなかの満足っぷりでした。
そんなボクの甘い気持ちを丸ごとぶっ壊し、初心に帰してくれたのが、そう。クリストファーノーラン監督の作品「 TENET 」でした。
クリストファーノーランの映画に対する愛情を感じました。
みんな映画館に行かなくなった。外に出ることさえ人の目を気にするようになった。ここまで数多くの作品が公開延期を余儀なくされ、ディズニーに至っては自社の大作を配信サービスに還元する形で公開するといった対策を講じてきました。そりゃそうですよね。収益がなければ会社は存続することができないんですから。
そんなNetflix、Amazonプライムビデオのオリジナル映画が台頭する中、CGも使わず、IMAXカメラで撮影し「 お前ら!絶対映画館に足を運べよ!これが映画だ!忘れんなよ!!」と言わんばかりのクリストファーノーランのアツい想いの詰まった作品にただただ感動しました。
この超大スケールで描かれる作品は、映画館でなければ、その素晴らしさを決して最大限に受け止めることはできません。そして映画界に衝撃を与える圧倒的な映像体験だった事は言うまでもありません。
今年初めに「フォードVSフェラーリ」(2回鑑賞)から始まり「1917 命をかけた伝令」(3回鑑賞)と、スマホ?タブレット?PC?違うよね。自宅ではなく、映画館で観ないでどこで観る?っていうような映画にも出会いました。いずれの映画も没入感という言葉がよく当てはまります。
その集大成とも言えるこの作品。
クリストファーノーランは、映画館、そして映画を救う最後の砦なんじゃないかとさえ思いました。だからこそ、是非劇場に足を運んでください。まだビビってる人は2度と映画館で映画を観ないでください。コロナが落ち着くことなんてないし、そもそも映画館で喋らないし、いや、喋ったって別に伝染らないし、いや、伝染ったって別に大した事ないし。と、この話がしたかったんじゃなかったわ。
ボクのこの投稿で、みんなが映画館に行ってくれたら嬉しい。映画館で観なかったらこの映画の素晴らしさは半減します。何度も観たい。観なければいけない映画がここにはある。全世界、全人類が待望の作品です。
という事でネタバレなしの?感想を書きます!!
多少は内容が入っちゃうのは仕方ないですが、大丈夫!これ見てから行った方があなたもきっと安心します。
まずは予告動画をどうぞ。
以下 あらすじ
ウクライナのオペラハウスで発生したテロ事件を阻止すべく、特殊部隊が館内に突入した。その一員である「名もなき男」はテロ組織に捕らえられてしまい、毒薬を飲まされる。
だがそれはニセの毒薬で、こん睡状態から目覚めた男は、フェイという人物から、あるミッションを命じられる。彼が言うことには未来では時間の逆行と呼ばれる装置が開発され、人や物が過去へ移動できるようになっており、それを使って未来からやってきた敵と戦い、世界を救うというものだった。謎のキーワード『 TENET 』を使い、第3次世界大戦を防ぐという巨大な任務を、名もなき男は遂行することができるのか?
と、全てが謎に包まれてるこの映画。クリストファーノーラン監督は徹底した秘密主義で知られ、予告編も情報が断片的でよく分からない。「これがノーランのやり方!」と声を大にして言いたい。
クリストファーノーランの映画は難解だ。メメント、インセプション、インターステラー、ダンケルクと、一度観ただけでは理解できない。と誰もが言う。なんならオレも言った。そして映画評論家、映画通の人間も、こぞって過去のノーラン監督の作品と比較しては、ここのあそこが似ている。あそこのここはあの作品のオマージュだ。と、誰かに共感を持ってもらいたいのか、もしくは私は誰よりも映画を観てるのよというアピールなのかは分からないけど、このブログでは、そう言った類いの事を書くのは控えようと思う。( 仲良しの映画通とどっかのお店で話せばいいもんね。)なぜならボクのこのブログを見てる人のほとんどは、ボクの紹介で、その映画を観る。ボクがオススメする映画を観る。なんならボクの影響で映画を観るようになった。映画を好きになった人ばかりだからだ。だからノーランらしさなんてわからない。なんならノーランの作品なんて観たことない。これをキッカケにノーランという監督を知って、興味を持ってくれたら彼の映画を観てくれたらそれでいいとさえ思ってる。
なので、あまり深く考えず。臆する事なく、まずは観に行ってみて。なんなら全然分からなかったけど、とにかく面白かった。映像も音楽もすごかった。でもちょっと意味が分からなかった。何がこの映画で起きたかは分かった。何をどう説明したら分からない。でもとりあえず最高だって!それくらいでちょうど良い。科学がどうとか、量子学、エントロピーの減少がどうとか、そういう事は置いといて、まずは映画館でこの壮大な映画を観れる事を喜ぼう。
だってそもそも考えてよ。たった2時間くらいの映画を1回観ただけで、全部理解できる人なんている?そんな天才はどこにもいない。監督の意図とか想いとか、そんなの1発で分かる人いたらそれはもう神の領域です。オレもそれが分からないから何度も観る。そして誰よりも詳しく知りたい。そして友達や身近な人に質問されたら誰よりも分かりやすく答えたい。伝えたい。その想いがあるから何度も映画館に足を運ぶ。じゃなかったらララランド15回とか、ボヘミアンラプソディ16回とか。なんならジョジョラビット4回( +ポートランド往復の機内で2回 )とか絶対観ないよね。笑笑
みんなと優先順位が違うだけ。映画館がすぐ観に行ける距離にある。何よりも映画が好き。そういうこと。だからね。きっと。「もう一度観に行く!」ってSNSで言う人たくさんいるけど、きっと1回しか行かない。行けない。そこまで映画への愛は濃くはない。そんな事は言わなくてもわかってる。だからこそボクの行動を見て、みんなは信用するし、ボクのオススメする映画を観たくなるのだ。
この映画の面白いところ。もちろん語り始めたらキリがないので、それはSNS上で誰かの書いた記事を読んだらいいと思う。
ボクはシンプルに「 主人公に名前が無いところ。」だと思ってる。最初から最後まで、彼の名前については一切触れられない。彼、あなた、お前、としか表現されないところ。唯一、エリザベスデベッキ演じる身長191cmの美女、キャットとの出会いの時に「えっと、名前は?」と聞かれる場面があったが、ここで彼は「ゴヤ」と画家の名前で答えるのみ。つーか、主人公に名前がないとかありえる?エンドクレジットもパンフレットも「名もなき男」で紹介されてるって。そんな映画あるのかよ!昨年、ボクの中で1位だった映画、ブラッククランズマンの主人公、ジョンデヴィッドワシントン。今回も素晴らしい演技でした。
ストーリーは意外とシンプル。先程書いたあらすじにもある通り、ノーランには珍しい、スパイアクション(007に憧れてるので)娯楽映画と呼んでも良いと思います。
アベンジャーズ/エンドゲームで、ラスボスが宝石を5つ集めて、指パッチンして全人類の半分が消えてしまうのをアベンジャーズチームが防ぐのと同じように、ケネスブラナー演じる、未来との仲介人のセイターが9つのアルゴリズムを集めて、ボタンを押せば、全世界が消滅する。それを防ぐ為に、名もなき男や、主人公サイドである、味方のはずなのにどこか怪しい、ロバートパティンソン演じるニールたちが奮闘する物語。
ほら。こう書いておくと少し気がラクでしょう?
で、ボクからは1つだけ。観る前に少しだけ頭に入れておくと良いこと。
時間を順行する人間は赤。
逆行する人間が青。(マスクしてます)
( 色で分けてくれたノーラン結構親切だと思いました。)
オレもできた#TENET pic.twitter.com/4Pgh4V37VM
— 短パン社長 奥ノ谷 圭祐 TANPANLABオーナー (@Okunoya_jr) September 19, 2020
追記
この映画の中で最も理解が難しいのが「 順行と逆行が入り混じるテナンのハイウェイでのカーチェイスシーン 」と「 敵と味方、そして順行と逆行が入り混じり、時に入れ替わりが激しく起こるクライマックスのスタルスク12での戦争シーン 」のこの2つ。
そこだけでも少し理解しておけば、全体を把握するのはそう難しくないと思いました。TENETは間違いなく、2回目以降の方が面白い映画です。そして4回観ても(9月22日時点)新たな発見がありエンドレスです。
色々と途中科学用語が出てくるので、それを先に知っておこう!みたいなサイトとか、投稿してる人多いけど、それ見ると逆にますますよく分からなくなっちゃうし、気構えしちゃうかもしれないから。特に知らなくて大丈夫です。頭良いフリなんてしなくていい。そのまんまで行けばいい。そう思います。
ボクが常に映画の情報収集をしてるオスカーノユクエもこう語ってます。
「TENET テネット」を観る。何が起きているやら理解しきれない複雑さはさておき、鑑賞体験も含めてこれほど“贅沢”を味わえる作品も他にない。空腹は最大の調味料状態で臨むハリウッド大作がこの映画って、実はとんでもなく幸福なことじゃないか。普通じゃない映画体験をありがとう。 pic.twitter.com/KQxR306eVS
— 映画情報 オスカーノユクエ (@oscarnoyukue) September 18, 2020
クライマックスは「時間の挟撃作戦」と題し、順行と逆行のチームが敵を挟み撃ちにして銃撃戦を繰り広げるというもうぐっちゃんぐっちゃんの描写に加え、大爆発のオンパレードで圧倒されるばかり。
とにかく同一の空間で同じ人が何人も争っている映像なんて見たことありません。こんな映画を作ろうと思った。いや、作ってしまったクリストファーノーランにとにかくスタンディングオベーションです。もしかしたらクリストファーノーラン自身が未来から来た人かもしれないね。
考えないで。感じろ。
これ何度もボクが投稿してます。
最初の方で、007で言うQみたいな役割の女性の研究員が出てきます。何で弾丸が戻ってくるんだよ!逆行ってなんだよ!って。名もなき男が困惑してるところで彼女はこれに近いことを言います。
「 そんなに深く考えないでいいから。とりあえず感じて。」
これ、きっと、名もなき男にだけ言ってるんじゃないんだな。ボクら映画を観てる観客に向けて言ってるんだなって思いました。
そしてこれはある意味「 考えてないで。行動しろ。」いつもボクが言ってることと同じ。
行動しないと何も分からない。結果なんて見出せない。やってから考えろ。それとおんなじ。
だからあなたも。何も考えないで。とにかく観たいなら観に行けばいい。
TENETはそんなことも教えてくれました。素晴らしい作品をありがとう。
以上。ボクの感想でした。
いやー。映画って本当に最高ですね。
補足
もしこれでもまだ不安なら、これを観てTENETに臨むのもいいかもしれない。
これまたボクが信用している茶一郎さんの動画です。ネタバレなしなのでご安心を。
そしてこの映画でノーランのスゴさを体感したのなら、絶対に観てほしい映画が、この「 インターステラー 」です。
地球を救う。という意味では少しTENETともテーマが似ています。ボクの中でベスト5に入る映画です。