とどのつまり、買ってくれる人がいなかったら、どんなに流行を追い求めてもダメなんです。
また同業者が民事再生。結構大きなニュースになってます。
ウチのフラムちゃんを取り扱ってくれてるお店にも結構入ってたこのブランド。大阪での展示会の際も、同じ会場でやってたりして、スミさんとかは知り合いもいたんじゃないかな。会社も近くて、ここの社員さんに声を掛けられる事もあったほどです。
それにしても今年に入って何社目だろう。まだ半年もあるのに。ホント。あの人が予想した通りになってますね。
同業他社の倒産、民事再生は、当然ながら決して喜ばしい事ではない。
昔はね。同業他社が無くなると喜ぶメーカーもたくさんいましたよね。もしかしたらウチだってそうだったかもしれない。「 あそこ無くなったらウチの商品入るんじゃないか! 」とか「 あそこ抜けたらウチのブランド入れてくれるんじゃないか? 」とかいう期待を抱いてた。
でも今はそんな事は全くないといっても等しい。
お洋服屋さんはそんなに新しいブランドを欲してないし、今で十分。それ以上にまだまだたくさんのアパレルメーカーがあるし、飛び込み営業もばんばんくるからね。
きっとこの悪い勢いは歯止めがきかない。これからもどんどん悪いニュースが流れるだろうな。これはある意味警告。ボクらの業界への警告だと思ってもいい。
そこでボクのツイート。
だからお洋服だけ売ってちゃダメって言ったじゃん。それは決してお洋服以外の商品も売らなきゃって意味じゃない。それ勘違いして違う商品を扱って、余計経費がかかって潰れる会社も多い。
そのお洋服は誰の何の為にあるの?その体験、価値をお客様に伝えてる?これが分からない限りはもっと潰れるな。— 短パン社長 奥ノ谷 圭祐 (@Okunoya_jr) June 4, 2016
伝わってくれてますでしょうか?
でね。今日ね。久々に青山界隈をリサーチしてみたんです。( さっきの写真がそうです。)
オシャレな人いっぱいいたし、今旬と言われるところだったので、スゴい人もたくさんいた。それを見ると、やっぱりまだまだ全然お洋服は売れてるんだなーって思いました。でももちろんそれで安心してたらダメ。現に、上に書いたように、ボクたちの業界は悪いニュースばかりですから。
でね。
思ったんですけど、ボクって、もうファッションの流行がよく分からないな。とも思った。潮時なのかなって(笑)
で、もっと考えた。
みんな、流行を追い求めすぎなんじゃね?って。
今のファッションの流れ。とか、もちろんお洋服作ってる人、売ってる人は、知っておく必要あるし、大切な事だと思うけど。
なんか、その前にやるべき事あるだろうなーって。
それは何かって?
単純明快です。
買ってくれる人がいなかったら、どんなに流行を追い求めてもダメだろ。ってこと。
スゴい根本的な事だけど、もしかしたらみんなそれができてないのかなって。
ファッションはこうでなくちゃ。とか、展示会はこうじゃなくちゃ。とか、ウチのデザインはこうじゃなくちゃ。とか。まー。それも分かるんだけど。それって、ただの自己満足で終わる可能性もあるってこと。
お客さまが決まれば、流行は自分で作れる。
ボクがそうなようにね。( エラそうにスミマセン。でもエラいんだから仕方ない。)
皆さん、このツイートをご存知でしょうか。
ポロシャツを作った鹿の子の生地が若干工場に余ったとヒラヤマから報告を受けた。でもごめんなさい。同じモノは作りたくないのでポロシャツは作りません。その生地で違うお洋服を番外編として作ろ。限定何枚になるだろうなー。100枚も作れないな。 #短パン社長 #Keisukeokunoya
— 短パン社長 奥ノ谷 圭祐 (@Okunoya_jr) June 2, 2016
そう。ポロシャツの素材が何を思ったか。余ったってヒロナガから言われた。なんだよ。全然足りなかったし、新規、追加のオーダーも40名以上からきたし、もっと作れば良かったなー。って・・・。あ。ボクはあんまりそれ思わない。同じ商品はもう作りたくないので。
だからこの余った生地( 残反と呼びます。)で何か違うの作ろうって、ただツイートをしただけです。
素材しか決まってない。デザインは決まってない。もちろん、縫製やパターンも。もっと言ったら値段も決まってない。えっと。つまり、何の商品だか分からないって事です。(笑)
このツイートに対し、注文者の数は、なんと170名です。( そんなに生地もないので、きっと皆さんに行き渡りません。先着順になります。ごめんなさい。)
これには正直、ボクもビックリ。あり得ない話ですよね。
では。ここに流行というコトバがあったかどうか。
違いますよね。
きっとボクの作るお洋服はターゲットが明確。そういう事になります。
やっぱりいつも言ってるけど、目の前のお客さまをちゃんと見る。それが重要なんだよな。どんなビジネスも。
そして小さいながらも、やっぱりもっと盛り上げていきたいな。お洋服ってステキだもん。ボクと、ボクたちとつながるお洋服に携わる会社やお店はみんな繁盛できるようにがんばりたい。
昨日入ってきた衝撃のニュースを聞いて、改めて思ったのはそんなことでした。
あ。
すみません。
最後に1つ言わせてください。
鹿の子の余った生地で、何を作るか・・・。
それは、、、
10万円のハンカチです!!!!!!!!!!
(笑)
これホントだったらキャンセルも殺到するだろうな。
では。では。