ヒロナガの作ったピザ箱のこだわりがハンパない件。
お洋服だけじゃなく、細部にこだわりを入れているのが、KEISUKE OKUNOYAというブランドの特徴でもあります。
ヒロナガの作ったピザ箱がハンパない。
今回VネックTシャツは、こんな箱に入れました。
せっかくTシャツ作るんだから何かめっちゃカッコいい箱に入れたい。って、ヒロナガに言ったのはボク。そしたらスグに彼から返ってきた答えは「 ピザの箱とかどうですか?」って。
ボクはそれを聞いた時、ちょっと鳥肌が立ちました。
今までたくさんの販促物を作ってきたボクでさえ生まれなかった発想。もう幾らになってもいいからそれ作ろうぜ!って。
箱のクオリティだけはボクが決めて、あとは全部彼にお任せ。
そんなヒロナガのこだわりがハンパない。
ちょっとだけお付き合い下さいね。
まずはコレ。
Enjoy this for best taste.は、直訳すると「 お早めにお召し上がり下さい 」の意。「 ピザの箱なだけに 」最高の状態で楽しんで欲しいという意味を込めています。
そして次はコレ。
このデザインタグは「 KEISUKE OKUNOYAの愛 」がテーマで、keisuke in love 表記の下には、ジョンレノンのloveの引用。「 Love is needed to be loved 」と記してあり、訳すと 愛とは人を必要とし、人から必要とされる事の意味を込めています。
続いてはコレ。
Think shortは、ご存知、1997年のアップル・コンピュータの広告キャンペーンのスローガン「 Think different 」からきていて、固定概念をなくして新たな発想でコンピュータを使うという意味が込められています。
そこでなぜThink shortかというと、実はThink differentにも元ネタがあって、1959年から始まったフォルクスワーゲンの伝説の広告キャンペーンのThink small.があります。WEBサイトから引用すると当時のアメリカ国内においてワーゲンは、敗戦国であるドイツからの輸入車というイメージが強くあった。
しかも当時はいかにもアメリカ的な大型車が主流だったのに対して、ワーゲンは「こじんまりとして不恰好な車」ともとられていた。また当時のアメリカは戦争に勝ってイケイケな状態で、「 大きなものは良いに決まっている 」みたいな価値観を誰もが信じて疑わない時代でもあった。その中でワーゲンは「小さい車の価値」を通じて、アメリカの乱暴な思想そのものを批判する広告を実施した。とあります。 think short のshortは short-短い small-小さい を掛けていると共にshorts-短パンとも掛けています。これらの引用からthink shortには、固定概念をなくして新たな発想でファッションを作っていくという意味を込めています。
もうこのへんから、ちょっとヤバいですよね。マニアックすぎる。しかもまさかこんなにも考えてたとは、ボクも彼からテキストをもらうまでは知りもしませんでした。
そして更にはコレ。
THINKの下にはThink differentキャンペーンのthe crazy onesというCMからの引用。
直訳すると、
クレージーな人たちがいる
はみ出し者、反逆者、厄介者と呼ばれる人達
彼らはクレージーと言われるが 私たちは天才だと思う
自分が世界を変えられると本気で信じる人達こそが 本当に世界を変えているのだからこのthe crazy onesにも元ネタがあり、アメリカの小説家Jack Kerouac( ジャック・ケルアック )の小説「 On the Road 」のthe mad onesから引用したと言われています。
ここで気づいた方もいると思うけど、直訳された文章は、まるでボクの事を言ってるように思われますよね。さすがのボクも震えましたよ。これ見た時は・・・。
でも彼のこだわりはこれだけでは終わらない。
「 どんな時もクールにやろう。でも心遣いだけは忘れずに。 」という意味を込めています。
ちなみこの言葉はアメリカの小説家トマスピンチョン[V]の次の会話文からの引用。
「 クールとクレイジーのフリップ=フロップ回路から抜け出るには、明らかに、スローでしんどいハードワークが必要だと。黙ったまま人を愛する。やけを起こさず、自己宣伝をせず、他人をヘルプする。クールに、されどケアを忘れず。Keep cool but care.常識で分かることだ。天啓が閃いたというわけじゃない。自分で言うのも恥ずかしいほど当たり前の認識に至っただけのことである。」
おいおい。スゲーな。ヒロナガ。もしかしたらコイツ天才か?と思わせるような引用テキスト。社長の心遣いはハンパないから。という想いも込められているんでしょうね。
でもね。まだまだあります。
ファイブイージーピーセスと読みます。
Five easy piecesは、アメリカン・ニューシネマの傑作映画の題名。映画の中では、5つの易しい曲というピアノの教則本の名前としても出てきます。このデザインには「 Keisuke Okunoyaが皆さんのファッションの教則本になって、もっとファッションを好きになってほしい。」という意味が込められています。
ふむ。素晴らしい。まさにその通り。( スペル間違ってるけど、それもご愛嬌(笑) )
Keisuke Okunoyaを通じて、みんながもっともっと洋服に興味を持って、もっともっと好きになってくれたらボクは嬉しい。いつもボクが言ってますからね。
そしてようやく最後です。
このマークは、見ての通り「 紙 」のリサイクルマークのパロディ。「 短 」で表現してみました。
はい。
いかがでしたでしょうか。
ヒロナガのこだわり。
ただただハンパないの一言。正直、感動しました。
一見こういったこだわりって、デザイナーのただの自己満足。マニアックすぎて誰にも伝わらない。興味を持たれない。と思われがちだけど、それはただ伝えてないからだと思う。そして伝えようともしてない。
でもボクのブランドはご存知の通り、SNSを通じ、関係性を築いて、皆さんに購入してもらってるブランドです。ヒロナガが箱に入れたメッセージは、まさにボク。ボクの想いを彼が代弁してくれたワケです。しかもこんなにもたくさん。
そんなピザ箱のこだわりを、ただカッコいい。カワイイ。で終わらせたくないし、彼のこだわりを是非とも皆さんにも伝えたい。そしてボクがそれを伝える事でもっともっと商品の事を好きになってもらいたいし、ボクたちの事を好きになってもらいたい。だからちょっと、長くなっちゃったけど、ブログに書かずにはいられませんでした。
そんなヒロナガですが、、、約2年前ボクの会社に面接に来た時は、ギリギリの3月までどこにも就職決まってなかったワケですからね。確かにあんまりしゃべらないし、挨拶もできないし、何言ってるかよく分からない(笑)
就職した今も、遅刻するし、お客さんにお茶も出さないし、幹事やらせたらボウリングの後、いきなりオケカラだし、全然足りないところばかりです。でもそれを教えるのは、先輩であり、ベテランのボクたちの役目。
人は見かけによらないし、履歴書や、成績表だけじゃ全く分からない。彼の素質やセンスに気づいたボクをちょっとだけ褒めてあげたい。そんな事を思いました。
はい。
そんな今日のブログですが、、、
最後は彼の名言で締めくくりたいと思います。
それは社内の営業ミーティングでの一言。営業マン1人1人が1週間の行動予定を言い、ヒロナガに順番が回ってきたその瞬間。
彼から発せられたコトバは・・・。
「 今週は加藤と出掛けます。」
大先輩だよーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!
カトタツ、51歳だよーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!
では。では。