SNS上で最も強いのは、顔のない( 匿名の )弱い人。相次ぐ不適切動画のニュースを見て思うこと。
SNS上で最も強いのは、顔のない( 匿名の )弱い人
今年の流行語大賞には「 不適切動画 」がノミネートされそうですね。まだ気が早いかもだけど。
メディアはごぞって同じようなニュースを取り上げる。マジで最近よく見ますよね。ツイッターでの炎上ニュース。くら寿司とか、大戸屋とか、セブンイレブンとか、ワンちゃんに対する虐待とか、また学校での先生が生徒に対する暴力とか、もうホントにそんな動画のニュースばっかりです。
もちろん、中にはホントにヒドいものもあります。でもこれからもますますこういう投稿が増えるだろうなって。
とはいえ、とはいえですよ。中にはわざと動画を上げてる。確信犯的なものも多い。いや、撮ってるヒマあったら止めれるんじゃない?というものもあるってこと。そのツイッターを上げる事は果たして正義なのか?むしろ炎上させようとしてるんじゃないか?そんな事を思う事も多々。いや、悪いもんは悪い!って意見もあるだろうけど、そういう考えもあって然りだなって。これだけ多いとね。
たとえば、ヒラヤマとオレが一緒に食事してる隣の席で、知らないお客さんが、店員さんに、妙な言いがかりをして、店員さんを怒らせ、大喧嘩をし、取っ組み合いになり、もうお金要らないから帰ってくれ!って言ってたとする。( たとえばの話ですよ。)
それをまたお店にいた関係のないお客さんが、お、面白そう!って動画を撮る。編集して、面白いとこだけ切り取り、ツイッターに上げる。それを見たツイッターの民たちは当然「 ヤバい! 」「 おもしろい!」「 この店最悪! 」と思って次々にリツイートやリプライをして拡散する。あっという間に大炎上。そのお店の名前や場所、電話番号、そして店主の顔まで晒されて、そのお店は営業ができなくなり、潰れてしまう事も十分にあり得るってこと。その場にいたボクたちは、明らかにお店側ではなく、お客側が悪いって分かっていても。1度上げられて拡散された勢いはもう止まらない。真実はどうあれ、ボクらの意見はもう通らないくらいになってしまう。なぜならみんな、そっちの方が面白いから。残念ながらそれが現実です。
ちなみに最近読んだ本がまさにそれ。
ネットリンチで人生を壊された人たち
これ本当に興味深かった。その1つは、たった170人しかフォロワーがいないある企業の女性が、そのフォロワーに向けてつぶやいた人種差別的なツイートが、約11時間のフライトの間にあっという間に記録的な大炎上を巻き起こし、世界のトレンドになり、会社をクビになるばかりか、その身を世界中からSNS上で追われ、晒されて 、彼女の人生が奈落の底へ落ちていく話。ちなみにここに書かれているのは全て実話。日本も海外も同じなんだなって思った。ちょっと恐ろしいけど、もし興味があったら見てみてね。
でね。話を元に戻すと、現に、くら寿司と大戸屋の問題。あれは明らかにアルバイトの子たちが悪いけど、もうオレは二度と行かないと思う。それが実際起きた店舗じゃなくても。なぜならチェーン店であってもお店の看板にそういうイメージがついちゃったからね。( あ。ごめんなさい。大戸屋もくら寿司も一度も行った事ありませんでした笑 )
ちなみにあのニュースは更に続きがあって、企業側がアルバイト( バイトテロと呼ぶ )へ損害賠償を請求するって知ってました?それも高額の。当然、その子たちが払えるわけもなく、負担はご両親や家族へ。いやいやいやいや、ちょっと待て。そりゃ雇用した側にも責任があるだろうよと。逆に企業イメージ下げるだけだろうと。社員でもアルバイトでも、そもそもは信用信頼して雇ったわけだから、その会社の社長や役員の責任だと思わない?
もちろんね。もちろんだよ。親の責任も否めないのは分かる。だって子供の頃にちゃんとそうやって教えてこなかったわけだから。悪いことしたらちゃんと怒る。人に優しくするってね。こんな事言ったらなんだけど、育てられた環境もすごい大事だなって。
この事が気になり、思わず馬場さんに聞いちゃったよ。たくさんのお店を抱えてる社長さんに。そしたらやっぱり同意見で、結構真剣に答えてくれた。馬場さんの場合は、もしそんな事があっても、クビにもしないし、更正させるって。人を諦めないって。そもそも馬場さんの会社がそういったスタッフを雇うことはないと思うけど、なんて素晴らしい会社なんだと思ったよ。でもそれが企業としては当たり前の事なんじゃないかと。
動画についてもそう。印象操作についてもそう。
今朝も #ワイドナショー から。ベッキーの結婚や池江選手の報道について。印象操作はメディアの仕事でもあるんだけど、まー。切り取り方がドイヒー。
でも誰かの話を聞いてその感想を投稿する際に、全く思ってもいない事を書く人もいる。要は受け取り方次第なんだよね。そして今日も松本人志は面白い。— 短パン社長 奥ノ谷 圭祐 (@Okunoya_jr) February 17, 2019
ここまで環境が変わったという事にも気づかないといけないなと思うわけです。
そして自分が高校生の時の事をふと思い出した。
高校の時に指定のセーターを着ずにラルフのカシミヤのセーターを着てたら、生物の先生に怒られ、今すぐ脱げ!って言われ、イヤだ!って言ったら、引っ張られセーターが破けました。それを同級生がスマホで動画撮ってたら今どうなるんだろうね。世知辛い世の中だわ。そんなオレも今は41歳笑
— 短パン社長 奥ノ谷 圭祐 (@Okunoya_jr) February 18, 2019
高校生の時は制服で、月一回頭髪検査や持ち物検査とかもあるくらい厳しい学校でした。で、オレは学校指定のセーターを着ずにラルフのカシミヤのセーター( イヤなやつでしょ?笑 )を着てたら、生物の授業の時に先生にむちゃむちゃ怒られて今すぐ脱げ!って言われ、イヤだ!って言ったら、引っ張られセーターが破けました。まー。若かったんでね。
これが今だったらどうなるのかなって考えた。同じクラスの同級生がもしそれをスマホで動画撮ってたらどうなるんだろうって。明らかにオレが悪いのに、そのセーターを破くところだけ切り取り、ツイッターにアップしたら?もしかしたら学校側が謝罪会見とかしちゃのかな?( つーか、そもそもあの学校はスマホ持ち込みも禁止なんだろうなー。どうか分からないけど )
「 炎上させようぜ 」こんな言葉が飛び交うようになったら( もう既にそうなってるんだろうけど )なんだか世知辛い世の中だわ。マジで。そんなオレも今は41歳笑
ただ、このニュースを見て、若者たちにSNSなんてやめろって軽く言っちゃうおっさんにはならないようにしないとね。あなたもだよ!
だってメディアは悪のニュースばかり取り上げるけど、実際のところはそうじゃない。SNSをやる事で素晴らしい出来事もたくさん起きてるわけだから。だからマスコミもこういった炎上ニュースばかりではなく、もっと心が温まるニュースももっと取り上げるべきです。
3つほど紹介させてください。
これはいつぞやか、たしかバブがリツイートしてやつ。メッシがとにかく優しい。そして一緒に少年がめっちゃ可愛い。癒されます。
憧れのメッシに対面したアフガンの少年アフマディ君。
メッシから離れたくなかったんだね。pic.twitter.com/36hk0Vs6I0— 涙が出るほど感動する話 (@namida_mylife) July 8, 2018
続きまして、これは感動するわけじゃないけど、なんかみんなすごい楽しそうだし、自然と笑顔になる。大怪我しなくてよかったね。カズマがリツイートしてた。
A fun day at work on a icy morning remember not to fill your wheelbarrow too full when having to push it up an icy ramp Poor Emily haha pic.twitter.com/XtFaFNW1fl
— Tash (@tashmckim) January 20, 2019
そして最後はこれ。舞台は日本。
今やこの行事?を幼稚園の卒園式とか、小学校の授業参観でも行ったりするらしいです。その元となる動画はまさかのアリムラのお父さんが撮影したんです。知ってました?
詳しくはアリムラのブログを読んでみて。
で、ブログ内にも貼り付けたけど、YouTube動画もここにアップしておくね。
何回見ても心温まる。
そう。やっぱり世界は優しい。