ヒロナガの作った新ダンボールのこだわりがハンパない。
お洋服だけじゃなく、細部にこだわりを入れているのが、KEISUKE OKUNOYAというブランドの特徴でもあります。
そんなヒロナガの作った新ダンボールのこだわりがハンパない。
今回のカーディガンから、KEISUKE OKUNOYA専用のダンボールになったのを、皆さんご存知かと思います。
ちなみに前回はTシャツの箱のこだわりをブログにも書きました。最近初めて購入してくれた人もいるので、もし良かったら見てみてね。
< ヒロナガの作ったピザ箱のこだわりがハンパない件 >
たかがダンボール、されどダンボール。
今までのダンボールってきっと捨てちゃってたかと思います。置いてあったらジャマだしね。それ仕方なし。あ。もちろん、今回のダンボールだって商品を入れて発送する用の箱なので、捨てちゃってもいいんですよ。
でもそんな捨てられてしまうかもしれないダンボールにもこだわりを持って作ろうぜ。と、ヒロナガに指示をしました。あとは全て彼にお任せ。
という事で、ヒロナガが作ったダンボールへのこだわりをここで紹介したい。
ちょっとだけお付き合いくださいね。( 彼からもらった資料が誤字脱字が多すぎるので(笑)ボクが若干、いや、だいぶ編集してます。)
左上の「 thank you 」の文字部分は発送する際に送り状を貼りやすいように枠を作りました。ただ、送り状を貼ってしまうと、上からは見えないのですが、感謝のキモチを込めて、ちょっとした遊び心で入れています。
下部の「 FRAGILE 」「 ACCESS 」「 REUSE 」の3つのアイコン部分はダンボールによくあるアテンションマークを意識していてます。
FRAGILEの下の文字、Handle with careは取り扱い注意の意。
REUSEの下の文字は、文字通りこのダンボールをリユースして欲しいという意。
ACCESSの下の文字、And the keisuke of the story isの言葉は、小沢健二のある雑誌のエッセイからの引用で一部引用すると『 英語にはAnd the moral of the story isという言い方がある。親が子供に物語を語った後に「 さて、このお話から言えることははね・・・」と、短く教訓や結論を導く時などに使われる言い方。でも物語って、本当はそんなに短くまとめられる結論を持ってはいない 』
この言葉から、荷物が皆さんのお手元に届いて( 物語を語った後に )この商品( このお話 )の本質は、Keisuke okunoyaにACCESする事で、そんなに単純じゃないかもしれないけど分かるかもしれないと言う意味を込めました。
更に、右下のAccess to keisuke.は、ホールアースカタログのコンセプトのAccess to toolから引用。
『 1969年に刊行された「 ホールアースカタログ The Last Whole Earth Catalog 」という当時の様々な文明ツールを、人間がどのように使うかという壮大な理念を60年代より「 身近で使用する道具 」をフィルターにして、良い物を長く使う事を軸に、現在でいうロハスやオーガニック、オルタナティブカルチャーの元の概念を作り出した。
2005年のスタンフォード大学の卒業式で、Apple社のスティーブジョブズ氏が引用した言葉「 Stay Hungry, Stay Foolish. 」は、このカタログより生まれ、ジョブズの言葉を借りれば、そこには「 偉大な概念 」があったのです。当時の読者は、そこにある膨大な情報を得ただけではなく、その”使える情報”によって、今の自分とは違う”新しい生き方”を夢想し、”新しい価値観”を得たのです。だからこそ、「 ホールアースカタログ 」は今なお社会に大きな影響を与え続ける伝説のカタログ雑誌であり続けているのです。』
このホールアースカタログのようにKeisuke okunoyaにAccessする事で洋服を手にする事だけじゃなく、新しい価値観を得てもらえたらとう意味を込めてます。
ちょっともう、この部分だけでもハンパないぞ。
側面の言葉「 Think short . 」は、Tシャツを入れたピザ箱の時と同じ言葉。下記、前回より抜粋。
Think shortは、ご存知、1997年のアップル・コンピュータの広告キャンペーンのスローガン「 Think different 」からきていて、固定概念をなくして新たな発想でコンピュータを使うという意味が込められています。
そこでなぜThink shortかというと、実はThink differentにも元ネタがあって、1959年から始まったフォルクスワーゲンの伝説の広告キャンペーンのThink small.があります。WEBサイトから引用すると当時のアメリカ国内においてワーゲンは、敗戦国であるドイツからの輸入車というイメージが強くあった。
しかも当時はいかにもアメリカ的な大型車が主流だったのに対して、ワーゲンは「こじんまりとして不恰好な車」ともとられていた。また当時のアメリカは戦争に勝ってイケイケな状態で、「 大きなものは良いに決まっている 」みたいな価値観を誰もが信じて疑わない時代でもあった。その中でワーゲンは「小さい車の価値」を通じて、アメリカの乱暴な思想そのものを批判する広告を実施した。とあります。 think short のshortは short-短い small-小さい を掛けていると共にshorts-短パンとも掛けています。これらの引用からthink shortには、固定概念をなくして新たな発想でファッションを作っていくという意味を込めています。
尚、左上の「 No, 」の所には、発送の際に分かりやすいように通し番号を記入する箇所としてます。
CARTON BOX 01( ダンボール1号 )の下の言葉「 In dreams begin the responsibilities 」は、村上春樹の「 海辺のカフカ」からの引用。
WEBサイトの説目によると『 すべては想像力の問題なのだ。僕らの責任は想像力の中から始まる。イェーツが書いている。In dreams begin the responsibilities 』
正確には、最後の英字のセンテンスは、アイルランドの詩人、ウィリアム・バトラー・イェーツによる「 Responsibilities(責任)」(1914年)からの引用。ただし、村上はこの詩を、アメリカの詩人、デルモア・シュウォーツが、同センテンスをタイトルに掲げた短編「 In Dreams Begin Responsibilities 」(1938年)で知ったと思われる(日本語訳としては、畑中佳樹による「夢で責任が始まる」が、村上も参加した88年のアンソロジー『and Other Stories』に収められている)。U2<Acrobat>(1991年)の歌詞にある「In Dreams Begin Responsibilities」というラインもシュウォーツからの孫引きだろう 』 とあります。この言葉が示す通りkeisuke okunoyaというコンテンツを想像したからには責任をもたなければならない(責任を持ってお届けするという意味も含めて)という覚悟をこめています。
そして「 FAC-03 」は「 ファクトリー丸三 」と読みます。
このダンボールを作ってもらったエイイチロウさんの会社、丸三工業を示しています。 MADE IN JAPANの表記と共に、エイイチロウさんにリスペクトを込めて載せました。なぜこの表記の仕方をしたかというと、ジョイ・ディヴィジョン、ニュー・オーダーらを世に送り出した、英国マンチェスターのインディペンデント・レーベル、ファクトリー・レコードのデザイナー、ピーター・サヴィルがリリース作品のみならず、アートワークやその他にもカタログ番号を付けていてその番号がFAC-○○という表記をしているので、そこから参考にしました。
うん。もうマニアックすぎて、これを書いてるボクも字が合ってるのか合ってないのか、分からなくなってます。
ダンボール底のTRANSPORT – THE ONLY NEAT THING TO DOは、ジェイムズ・ティプトリー・Jr.の短編SF小説『 たった一つの冴えたやり方 』の原題で、このダンボールでKeisuke Okunoyaの商品を皆さんに発送することが、最も冴えたやり方だという意味を持たせています。
以上、
いかがでしたでしょうか。ヒロナガのこだわり。
前回以上にマニアックすぎて、ちょっとよく分からないところも多々(笑)とにかく彼のこだわりがハンパない事だけはよく分かってくれたかと思います。
こういったこだわりってただの自己満足に見えるかもしれない。マニアックすぎて誰にも伝わらない。興味を持たれない。と思われがちだけど、それはただその人が伝えてないから。そして伝えようともしてないから。
でもね。ボクのブランドはご存知の通り、SNSを通じ、たくさんの人たちと関係性を築いて、購入してもらってるブランド。ヒロナガがこのダンボールに入れたメッセージは、まさにボク。ボクの想いを彼が代弁してくれています。
そんなダンボールのこだわりを、ただカッコいい。スゴい。で終わらせたくないし、彼のこだわりを是非とも買ってくれた皆さんにも伝えたい。それがボクの役目だと思うし、これを伝える事で、もっともっと皆さんにボクたちの事を好きになってもらいたい。そう思ってます。
こうしてボクのブログにも度々登場するので、今ではだいぶ知名度も上がり、たまに調子にのってしまう事多々ですが、それは若さ故に仕方がないこと。彼の成長が著しいことは言うまでもありません。
イマドキの若い子はなんて言ってるオジサンやオバサンは、こういう才能を見極める事ができないかもしれない。ヤバいですよ。
でもね。
でもですよ。
ボクが不在の時、KEISUKE OKUNOYAのお洋服のサイズ交換の要望があり、彼に代筆を頼むとこんな感じ。
小さくてだよーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!
つーか、タメ語だし、何て読めばいいかわからないよーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!
更には、短パン通信にて、夏期休暇の予定を社員の人に書いてもらいましたが・・・。
実家でしょーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!
自家製麺みたいになってるよーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!
と、まだまだ漢字も読めないばかりか書けもしない、何言ってるかもよく分からない。クソが付くほど未熟者ですが、引き続き、ボクたちの事を宜しくお願いしますね。
さ。明日は午後からまさかのスタジオ収録へ。がんばろ。
では。では。